シャンプー

【シャンプーの歴史】

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元々、紀元前に神様に祈る前の禊として行われていました。最初は水だけで流して徐々に泥で洗っていきました。泥にはいろんな成分が含まれていて、その中にアミノ酸系の洗浄成分も含まれていたため、シャンプーの始まりはここからだと言えます。古代日本では水で髪を洗う習慣はなく稲や麦を粉末にしたものを髪にまぶし櫛できれいに梳かしていました。本格的に日本で髪を洗う習慣が出たのは江戸時代になってからで、毎日1回定期的な洗髪習慣は昭和初期から普及していったようです。

【シャンプーはいつ行うのが良いか】

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シャンプーは基本的には「夜」されることが望ましいです。夜は髪が伸びる時間になりますので、地肌や髪の余分な皮脂や汚れ、スタイリング剤、シャンプーのカスなど様々な付着物を洗浄し清潔にしておくことが大切です。同時に、頭皮や毛根を刺激し、血行を促進し毛髪の生育を助けることにもつながります。朝は、毛穴が開く時間になりますので、このときに充分な時間をかけずにシャンプーをしてしまうと、シャンプー剤の刺激を受けやすく、流しのこしなどで毛穴の詰まりの原因につながってしまいます。

【シャンプー時の髪と頭皮の構造】

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1本の髪の毛は3つの組織に分かれています。中心のメデュラ、中間のコルテックス、外側のキューティクルの3つです。シャンプー時にしっかり泡立てずに強くゴシゴシ洗ってしまうと、髪の毛の1番外側のキューティクルが損傷してしまい、痛みの原因につながってしまいます。また、根元には皮脂腺があり、常に皮脂を分泌し、皮脂と汗が混じって細菌が繁殖し、フケがでたりします。夏には皮脂の分泌量が増え、汗もかくので頭皮に炎症が起こりやすく、かゆみも出やすくなります。

【シャンプー時の汚れを落とす仕組み】

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①シャンプー剤に含まれる界面活性剤の親油基が、汚れの表面に集まり、毛髪と汚れの付着力を弱めます。
②水では入り込めない汚れと毛髪の隙間に浸透し、汚れを引き離して液中に溶かしだします。
③溶かしだした汚れを包み込み、同時に髪の表面にも付着します。
④汚れの再付着を防止して泡と一緒にお湯でしっかりすすぎ、頭皮と髪の毛を清潔な状態にします。

【シャンプー剤の種類】

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①天然系界面活性剤
②石鹸系界面活性剤
③エステル系石鹸系界面活性剤
④アミノ酸系界面活性剤
⑤高級アルコール系界面活性剤
⑥石油系界面活性剤

以上6つに分けられます。市販されているシャンプーは高級アルコール系のものが多いですが洗浄力が高いため刺激が強く、お肌の弱い方や髪のダメージが強い方にははあまり向きません。美容室で使用しているシャンプーはアミノ酸系シャンプーのものが多いです。肌に優しく低刺激でお肌の弱い方、髪が乾燥気味な方、頭皮や髪をいたわりたい方に適しています。

〈シャンプー時のダメージと正しいケア方法〉

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シャンプーは毎日行うものなので、正しい洗髪方法で洗わないとその積み重ねで、頭皮や毛髪を痛めてしまう原因になります。ケア方法としては、①あらかじめ目の粗いブラシでもつれを梳いておく。②髪と頭皮を十分に濡らし予洗いする。③シャンプーを手のひらにとって軽く泡立ててから塗布し、地肌を指の腹でマッサージするように洗う。④すすぎは十分に流しのこしがないようにすること。 以上の4つの点に気をつけて行うことで、清潔で健康な頭皮と髪の毛の維持につながります。

この記事を書いたスタイリスト情報

若槻絵理香(コミュニティサロン と和 / 訪問美容 と和:トップスタイリスト)
盛岡ヘアメイク専門学校卒。ご年配が多く通うサロンから、若者が多く通うサロンなど、都内サロンで10年間のキャリアを積む。ヘアメニューの留まらず、ネイル・メイクなどのトータルビューティーも提供。ある日、サロンに通うお客様が、高齢により通うことができない現状を目の当たりにし、ご自宅に伺えることができない社内規制に悩み始める。上司に掛け合うも、「利益にならない訪問美容は取り組めない」と通達される。しかし諦めきれず、訪問美容の道を模索して、現在に至る。2015年7月、ケガや病気などで美容室に来ることができないお客様にお伺いたいと、訪問美容で活躍。

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