悪しき習慣
【美容師が若すぎて頼りにならない!?】
男性の理美容師は20歳~34歳までが全体の約9割を占めています。35歳以上は12%、40歳以上となると6%に減ります。
お客様層は美容師の年齢の前後10歳。お客様は同世代の美容師に担当してほしい人が多く、都心の若者向けサロンでは、年を重ねると需要がなくなっていきます。 これは技術やセンスの問題ではなく、ジェネレーションギャップや感覚の違いが大きな理由です。
逆に住宅街やベットタウンでは、お客様層も変わり、需要が高まっていきます。 定年はありませんが、同じ環境で活躍し続けられるかどうかが問題のようです。
年齢に合わせて、働き方を変えていくなどの工夫や、早いうちから将来の計画を立てることで、ずっと活躍できる職種になりますが、離職せざるおえない環境もまだまだあるようです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 永井香)
【不明確な料金表示!?】
低価格サロンでよく見られがちなものは不明確な料金提示です。美容室業界にもデフレの波が吹き荒れています。実際、10年前と比べると、全体的にメニューの価格がだいぶ安くなったように感じられますがわざとホームページやチラシに小さく記載されている場合や未記載が多いので、見落とさないように注意しましょう。
追加で発生する料金に注意
クーポンやメニューに提示されている料金以外で、追加料金が発生する場合があります。
たとえば、
長さ料金…髪の毛の長さが一定以上の場合に発生する
シャンプー・ブロー料金…カット、カラーなどのメニューにシャンプー・ブローが含まれていない場合に発生する(希望制)
ディレクター料金…レベルが高いスタッフに施術をお願いする場合に発生するカウンセリング後、施術に入る前に料金提示をしてもらえるサロンのほうが安心感があり信頼できると言えます。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 永井香)
【女性の美容師を希望したのに・・・男性が担当だったことはないですか!?】
希望担当を選ぶ場合、女性美容師希望は男性美容師希望のなんと3倍というデータがあります。しかし、実際女性美容師希望だが女性に担当されていない人の割合は4人に1人です。いったいなぜなのでしょうか?
1つは全体の割合では女性が多い職業なのにアシスタント時代の離職率が女性の方が多いようです。もともと美容業界は労働時間が長いため、結婚、出産を経ても正社員として働き続ける環境が整っておらず、離職に追い込まれるケースが多いのが現状です。しかし、引退美容師の5人に1人は業界に復帰したいと思っています。業界全体でこの潜在美容師の雇用を進めていってほしいと願うばかりです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 永井香)
【シャンプーやトリートメントを薄めて使う!?】
コスト削減のため、シャンプー剤やトリートメントを水で薄めて使われていることがあります。サロン側からは、材料費の節約になるというメリットがありますがお客様には何のメリットもないどころか髪や頭皮に負担がかかるというデメリットがあります。
薄めたシャンプー剤は量が少なくなったら補充するので何日間か放置するので菌も繁殖します。いわば、雑菌だらけのシャンプー剤やトリートメントを使うことになる可能性も大きくなります。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 浦野寿恵)
【ホットタオルの使いまわし!?】
美容室でシャンプー後のトリートメントを放置する際、首をホットタオルで温めたり、男性の方はカット後にお顔拭き用のホットタオルが出たりという経験をされた方も多いと思います。
その際、使用しているホットタオルが余った場合、そのまま乾かし、次の日に、消臭剤を入れたお湯でそのままホットタオルを作っているという信じられないことをしているサロンもあるのです。
折角、温かくて気持ちいいと喜んで下さるお客様を裏切ってしまうことには気づかないサロンも多いようです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 浦野寿恵)
【過剰な商品の押し売り!?】
売り上げが足りない、美容師自身の売り上げのノルマの達成のため、必要以上にしつこく商品を勧められたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ホームケアとして使ったほうがいいと思う商品は、紹介させて頂く事はありますが、無理には勧めませんし、買うかどうかを決めるのはお客様です。
しつこく勧められ、ひどい場合は複数のスタッフで囲んで、買うまで帰さないというサロンもあるようです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 浦野寿恵)
【落としたカットコーム等を洗わず、お客様が見ていないところでまた使用している!?】
「見たことがあるんです。」と、お客様から聞いてビックリしたのですが、美容室には鏡がたくさんあるので、鏡越しにほかのお客様が見えたり、美容師さんが施術していたりするのがみえるものです。
鏡越しに見てたら、ほかの席でカットしている美容師さんが、カコームを床に落としたのが見えました。コームを拾ったまでは良かったのですが、そのあと、洗うことも消毒することもなく、その落としたコームをまた使い始めました。お客様は寝ていて見てない…見てないからってありえないです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 山本陽子)
【アシスタントの人数がいないお店でのスタイリスト間でアシスタントの取り合い!?】
美容室でよくあるアシスタントの取り合い。スタイリストはカットをするだけ、シャンプーやカラーはアシスタントがするお店では、スタイリストが売上を上げたいがために、次から次へと予約を入れてしまうので、シャンプーやカラーをする人手が足りなくなるという現象がおこります。
そうなると、スタイリストは我先にと言わんばかりにアシスタントにいろいろ指示してきます。それが、一人のスタイリストだけでなく、複数のスタイリストからなんです。そうなると、アシスタントもどうしていいのかわからないし、スタイリスト同士も険悪なムードになってきます。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 山本陽子)
【レセプションの店販商品の押し売り!?】
美容室に行って待ち合いで待っている間に、テーブルにあるポップを手に取り見始めたら、レセプションが近づいてきて、「これ、新しい商品で、髪にすごくいいんです。オススメですよ。」と声かけられて、そこから聞きたくもないのに、ずっと商品の話をしてくる。
欲しくないけど、適当に「へえ、よさそうですね。」というと、さらに商品説明が続き、お客様が「買います」と言わないと離れる気配もない。どうしていいのか困ってしまいますね。欲しくない時は、はっきり断っても大丈夫です。断られたからと言って、レセプションはそんなに気にしていません。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 山本陽子)
【その手は本当にきれい!?】
パーマやカラーの放置の途中で、チェックしてもらったり、薬液を塗布してももらったりしますよね。チェックしてもらう前に、そのスタイリスト(アシスタント)は他のお客様を施術したあとに、あなたの髪のチェックや薬液塗布をします。
そのスタイリスト(アシスタント)は、ちゃんと手を洗ってから施術していますか?パーマの薬液塗布して薬剤で汚れた手で次のお客様の薬液塗布をしたりするスタイリスト(アシスタント)がいます。汚れた手で髪を触られるのはイヤですね。
お客様は雑誌を読んでいてこちらを見ていないし気づかないから大丈夫という怠慢による不衛生な現状、見逃してはいけないですね!
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 上村奈津美)
【何でそんなにすすめてくるの?その裏側は!?】
商品をやたらとオススメしてくる美容師に注意。売り上げアップや販売ノルマためにやっている美容師がいるので、注意してください。
本当にお客様の髪や頭皮のことを考えてくれている美容師は、やたらとすすめたりはしません。欲しくないものをオススメされて断りにくいと思っても買わないように注意してくださいね!
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 上村奈津美)
【オススメされた商品、実は美容師使ってない!?】
オススメされて買うか買わないか悩むと思います。言葉巧みに説明してくれて、いいですよと言ってるけど、その商品を使っていない美容師、多いんです。だから、オススメしてくれる美容師に「使っていますか?」「使ってどうですか?」と、質問してください。使っていれば、ちゃんとした答えをしてくれます。信用して買うか買わないかは、答えを聞いてからにしましょう。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 上村奈津美)
【指名担当者の指名料金!?】
担当者を指名したのにも関わらず、カット以外のほとんどの技術は、ほかのスタッフが担当だった・・・という経験はありませんか?そういう場合でも、しっかりと指名料は発生します。
同じ担当者を希望していても、通うたびに指名料金があがるサロンもあります。指名料のかからないスタイリストを指名すると、まだお客様の髪の毛を切るのに慣れていない練習中のアシスタントに担当されることもあるようです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 小林利衣)
【美容師がなれなれしく話しかけてくる!?】
お客様から見た美容師は、なんとなく「軽そう」「なれなれしい」とイメージしている方は多いと思います。プライベートな事情まで聞いてくる、話してくる、ゆっくり過ごそうと思っていたのに・・・なんていう経験はありませんか?
ひどい場合には、「いま他店と競争しているので、この商品買って!」「月末で売上ギリギリだから、高いほうのトリートメントやってくれたら助かる~」なんていうフレーズが聞こえてくることさえあります。
美容師は、あくまでも毛髪のプロとしてお客様に関わることが重要です。なれなれしくため口でカウンセリングをしたり、何かを勧めて来るような美容師は、一部の美容師に過ぎません。
お客様のライフスタイルを一緒に丁寧に考えていけると、人として頼りがいがあると感じられる美容師を探していきましょう。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 小林利衣)
【コンテストの練習台にされる!?】
カウンセリングもそこそこに、コンテスト前の練習台として、お客様の髪型を決めてしまうスタイリストに遭遇した経験がある方は、少ないかもしれませんが・・・。
そこまで極端でなくても、そのときの流行り廃りによって美容師がチカラを入れて練習するカットスタイルは、狭まってしまいます。スタイリストの得意不得意によって、お客様の髪質や毛量を問わず、髪型を決めてしまう美容師はよくありません。
しっかりとカウンセリングを通じて、お客様のよりスタイリングしやすい髪型を提案する美容師こそ、生き残れる美容師だと考えます。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 小林利衣)
【不明瞭なお会計!?】
多くの方々が今まで美容室へ行ってレシートを貰ったことがないといいます。また、レシートをもらっても細かい明細が載っていないため、今回の割り引きは本当に使われたのか、思っていたよりも高い気がする、などという経験をされた方もおおくいらっしゃいます。
中にはお客様を見てご料金を高くとっている美容師もいるようなので、しっかり料金を説明し明確に伝えてくれる美容師さんが信頼できる美容師ということになります。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 若槻絵理香)
【長い待ち時間!?】
特にアシスタントもいる大型店で多いようですが、予約時間に遅れたわけではないのに、カウンセリングまでにも待たされ、カットの途中に何回もスタイリストがいなくなり待たされるといった経験をされている方は多くいらっしゃるようです。
その多くは、お客様をかけもちしていることが原因だと考えられます。お客様は、いつくるんだろうと不安な思いと、~時までには出たいのに・・・などと時間が気になってリラックスできません。
お客様の大切なお時間をしっかりお守りできる美容師が望ましいです。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 若槻絵理香)
【何度も繰り返される追加メニューの声掛け!?】
カウンセリングの時から予約時にお願いしていないトリートメントを勧められ、最初に断ったのに、何度も勧められ、アシスタントに代わってもその方からも勧められ、美容室にいる間楽しい話もできず、もちろんリラックスもできず、嫌な思いをされている方も多くいらっしゃいます。
このような行動はお客様の美容室でのお時間を大切に思っていない証拠です。ただ、本当にお客様の髪のことを思ってお勧めしてくれる美容師もおりますので、見極めることが大切です。
(コミュニティサロン と和トップスタイリスト 若槻絵理香)
この記事を書いたスタイリスト情報
- 山野美容専門学校卒。美容師200人が所属する、都内17店舗のチェーン店で12年間従事。ヘアメニューだけではなく、エステ・ネイル・着付けなどトータルビューティーのスキルを修得する。そんな中、骨巨細胞種という膝に腫瘍が発覚、骨盤移植の大手術を行う。1年間の車椅子のリハビリ生活で、ご自宅でもお気軽に受けられる訪問美容サービスの必要性を痛感する。美容師として復帰した2年後、2011年7月に「訪問美容 と和」を立ち上げて独立。2014年2月には、年齢、障がい、関係なく誰でもご利用できる「コミュニティサロン と和」を、巣鴨地蔵通り商店街にオープン。