シャンプー台の種類別メリット・デメリット
【サイドシャンプー台】
「洗うこと」が目的のシャンプー台。お客様の座る椅子の背もたれが倒れて、お客様の上半身ごと横になります。日本の美容室にとっては、馴染みの深いシャンプー台で、ゆっくりシャンプーされるのが好きな方には最適です。シャワーノズルからの水圧は強く、カラー剤などの薬剤を流すのにも適しています。
(メリット)
美容師側が、力加減を調整しやすい体勢なので、お客様にとって、最適な強さとリズムでシャンプーをご提供できます。
(デメリット)
お客様と美容師の顔が近づきやすいので、フェイスガーゼをかけることによる圧迫感が強いこと。また、お客様自身の頭の重さを、体勢上首のみで受け止めるので、負担がかかりやすいです。
【バックシャンプー台】
「マッサージ」が目的のシャンプー台。近年のヘッドスパをはじめとしたリラクゼーションメニューの人気のより、日本の美容室でも普及が進みました。主流は、ほぼ座ったままの姿勢で、少し首を後ろに倒す型が多く、当初は首や腰が弱い方には不向きなようでした。しかし今ではフルフラットタイプなど、様々な型があります。美容師が後ろに立つため、お客様を抱え込むような体勢はありません。
(メリット)
美容師の身体が当たらない位置なので、ゆったりリラックスしたシャンプーをご提供できます。
(デメリット)
左右対称に洗えますが、美容師の力が入りづらいので、力強いシャンプーがお好みの方には不向きな部分もあります。
【フロントシャンプー】
日本の理容室
(床屋)
で、2~30年前まで普及していたシャンプー台。洗面台にお客様が顔を入れて、洗うのが基本です。現在は、サイドシャンプーやバックシャンプー型がスタンダードです。 現在では、訪問でお客様のご自宅に伺った際に洗面台をお借りして、フロントシャンプーの施術をすることがあります。
(メリット)
お客様の身体の具合で後ろに反る姿勢がお辛い場合でも、シャンプーをご提供することが出来ます。
(デメリット)
お客様の顔に水がかかる、息がしづらいことが考えられます。
【オートシャンプー】
美容師の時間の有効活用の為、2000年代に流行しました。お客様が倒れた状態で、流しからシャンプーまで機械で行います。
(メリット)
美容師の手間が省けることに限られます。
(デメリット)
襟足がしっかりと洗えません。メリットに記載したように、お客様目線の満足を追求した商品ではありません。人の手に勝るシャンプーはなく、気持ち良さとしては半減してしまいます。
この記事を書いたスタイリスト情報
- ベルエポック美容専門学校卒。台東区浅草のヘアサロンに入社し、幅広い年代層のお客様のもとで経験を積む。同社系列の中央区日本橋の店舗にて副店長として勤務。常に指名が絶えない人気美容師として活躍。キャリア10年に差し掛かった頃、祖母の介護を単身ですることになり、生活面・精神面に加えて、高齢者の美容の悩みに直面する。人を美しくする美容を通じて、何とか心を高揚させることができないかと思い、自宅でできる美容メニューの提供を考える。2015年7月、お客様の一生涯に寄り添える美容師になりたいと、新しいキャリアとして、訪問美容に挑戦。
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