市販と美容室の使用薬剤の違い

【市販のカラー剤と美容院のカラー剤は何が違うのでしょう?】

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①市販のカラー剤に含まれる成分
市販のカラー剤のほとんどはアルカリカラー剤とトリートメント剤です。市販のカラー剤は一般の人にでも手軽に染められるよう、美容院で使われるカラー剤とは違う成分が配合されています。手軽に染められるということは、住宅の室内や洗面所でカラー剤を使っても、強い刺激臭が無いこと、混ぜたり、塗ったり、洗い流したりする際のカラー剤の扱いが簡単であることが基本的な条件です。アルカリカラー剤の場合は揮発性がない為、髪にアルカリ成分が残ってしまいます。髪はもともと弱酸性なので、アルカリ成分には非常に弱く、ダメージを受けやすい為、アルカリ成分が髪に残るとキューテクルが剥がれて髪がパサパサになってしまいます。

② 美容室のカラー剤に含まれる成分
美容室のカラー剤にはアンモニアカラー剤というものがあります。アンモニアカラー剤は揮発性なので、キューテクルを開かせてカラーを髪の内部に浸透させた後は、空気に触れることでアルカリ成分が薄れていきます。そのため、髪に対するダメージを抑えることができます。

【使用するカラー剤の強さ】

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市販…薬の強さは一種類のみ(強いものがほとんど)
美容室…カラー、ブリーチなどの薬品の強さも強い~弱いものまで種類が多い
ブリーチ効果に大きな違いがあり、市販のものは明るくしなくていい場所にも同じ薬品でトーンアップするため、必要以上に髪にダメージを与えます。

【色の種類】

市販…色の種類が少なく、また仕上がりの髪色の調整・判断が困難
美容室…色の種類が多く、希望に合わせて色を配合し無限に好きな色を作ることができる。美容室で染める場合は、好みの色に近づけやすくなります。

【美容室で使われるパーマ液】

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パーマ液の種類は大きく分けると、8種類。①チオグリコール酸アンモニウム、②チオグリコール酸モノエタノールアミン、③システィン類 (L-システィン、DLシスティン、アセチルシスティンなど)、④チオ乳酸、⑤システアミン、⑥サルファイト、⑦チオグリセリン、⑧ラクトンチオール(スピエラ)。パーマは還元反応(1液によって毛髪内部のシスチン結合を切断)と酸化反応(2液によって再結合させる)で行われます。パーマ液やカーリング剤に配合されている還元剤には現様々な種類がありそれぞれに特徴があります。髪質やダメージレベル、求めるスタイル、質感によって向き不向きがあります。

【市販のパーマ剤】

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市販のパーマ剤は、①チオグリコール酸アンモニウム②チオグリコール酸モノエタノールアミンの成分が主な成分です。誰でも簡単にかかるようにできているため、比較的成分が強いものが使われています。その方の髪質やダメージレベルに合わせて使用しないと、ダメージを進行させてしまう可能性が高まります。

この記事を書いたスタイリスト情報

上村奈津美(コミュニティサロン と和 / 訪問美容 と和:トップスタイリスト)
鹿児島県美容専門学校卒。鹿児島の評判のトータルビューティーサロンで13年間勤務。店長・ディレクターとして、後進の育成にも従事。同社で新店オープンのため近隣住民に挨拶回りをしていた際、店舗から2軒先のご高齢の方から「ごめんね、足が悪くて行くことができないのよ。本当は行きたいんだけど。」という言葉に衝撃を受ける。美容室に行きたくても行けない方がいると知り、訪問美容を志す。2014年7月から、一念発起で東京に進出。ご自宅、施設・病院を担当する訪問美容で、新たな領域に従事する。

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